ファンデーションは使ってません。
アラフォーより上の世代の方は記憶にあるかも?
柴崎コウさんが(たぶん)初めて注目を浴びた化粧品のCMでのセリフです。
20代後半から,手をかけすぎない肌の手入れを始めました。
色々な方のブログや化粧品会社のWebページを参考に皮膚科学の勉強を少し。
<皮膚のこと>
皮膚は外側から表皮・真皮・皮下組織で構成されています。
このうち一番外側の表皮は厚さの違う4つの層からなっていて,
深い方から基底層→有棘層→顆粒層→角質層。
表皮の一番下にある基底層では新しい細胞が次々作られ,
この新しい細胞は形を変えながら角層に向かって移動します。
細胞は核がなくなって死んだ状態で表面まで押し上げられ,
最終的に働きを終えるとアカとなって剥がれ落ちます。
この一連の細胞の生まれ変わりのサイクルが,
<きれいな肌って?>
私たちが肌と呼んでいるのは皮膚の表皮の一番外側,つまり角質層です。
肌の状態というのは,ラップのようなうすーい角質層の状態次第で決まります。
角質層に十分水分が保たれてないと,細胞がめくれ,かさついてくすんでくる。
そしたら肌荒れです。
健康な角質層は水分を保つ機能に優れていて,
そこには↓のような色々な要因が絡んできます。
■ 皮脂膜
皮脂腺から分泌された皮脂と汗が混ざったもの。
肌の表面をおおって,水分が失われるのを防ぐ。
■ NMF
アミノ酸などいろいろな成分から成る。角質細胞中で水分を保つ。
■ 角質細胞間脂質
表皮細胞が分化する過程で作られる脂質で,皮脂腺から出る脂質とは成分が違う。
その働きは大きく3つ。
1) 水分を保つ
角層の中で層構造を作ることで,その中に水分をしっかり保っている。
この水分が少なくなると,肌荒れもひどくなる。
皮脂腺からの脂質は取り除いても数時間で元に戻るけれど,
細胞間脂質を取り除くと乾燥肌のようになって,4日以上経っても回復しない!
2) バリヤー
水分が逃げること,異物が皮膚の中に入ることを防いでいる。
『必須脂肪酸』が足りないと,バリヤー機能の働きが下がって,
水分の蒸散もひどくなってしまう。
3) 角質細胞の間を埋めてくっつける
ふむふむ…
『健やかな肌の秘訣は健康な角質細胞に水分を十分保つこと』ですね。
そんなわけで,水分が保たれる元気な角質細胞作りをスタートしたのでした。
いわゆる角質培養に手を出したわけです。
角質培養は,角質細胞が十分水分を保てるまでに成熟するよう,
早くなりすぎた肌のターンオーバーをゆっくりに戻す
というのが元々の考え方ではないかと思います。
ターンオーバーをゆっくりにするには,
まずは一番外側の角質細胞を剥がさないようにすることから。
ということで,
強い合成界面活性剤をやめる→石けんで落ちるメイクにする→ノンケミ化粧品
に行き着き,最終的には化粧下地もファンデーションも使わず,
その後にプレスドパウダーをはたく,という簡単なベースメイクに落ち着きました。
そしてアラフォーの現在…同じものをずーっと使っています。
<良いこと!>
化粧品をたくさん持たないので,お財布に優しいです。
メイクやお手入れが簡単なので,時短です。
まだ肌がきれいな(はず?)の20代から始めたので,
年齢を重ねても薄化粧に抵抗がありません。
(なんなら,眉さえ書けば外出できます)
むしろ20代前半の頃の方がコンシーラーやらなんやらで厚化粧だったと思います。
デメリットを挙げるとすると…
盛り盛りメイクの仕方を忘れるので,結婚式にお呼ばれした時などに,
ドレスにあうメイクをするのが難しい。
といったことでしょうか…。
なので,若いうちからこそ始めて損はない,手をかけ過ぎない肌の手入れ,ですよ!