暮らしと日々の幸せと。

何気ない幸せを大切に,家族と,お財布と,環境と,そして自分にもやさしい暮らしをしていきたいです。現実は理想通りではないけれど,何ができるか精一杯考えていきたいと思います。

無痛分娩 体験記

最近の話ではありませんが,

無痛分娩で出産したので,体験談を書いておこうと思います。

 

通っていた病院は大きな大学病院でした。

24時間いつでも分娩に麻酔科医を配置できる体制が整っていたため,

計画分娩ではなく,陣痛が始まってからの無痛分娩ができました。

 

陣痛が始まったのは39週の定期健診の日の夕方でした。

夜になって,日本交通の陣痛タクシーで病院に向かいました。

 

その夜はお産が多かったようで,看護師さんたちは忙しそうです。

分娩室には入れましたが,ベッドの上で放置です。

麻酔の準備をしてくれる気配はありません。

同行していた主人が看護師さんに言ってくれて,

麻酔をセットしてもらえました。

 

後で調べると,

『陣痛が始まって妊婦が痛み止めを欲しいと感じ,

産科医の許可が得られた時点で開始』されるものなのだそうです。

 

硬膜外麻酔です。

最初に背中に針を刺すのも,表面麻酔のおかげで痛くはありませんでした。

管が固定され,最初に麻酔科の先生が量を調節してくれた後は,

自分で手元のボタンを押すと麻酔が投入されます。

どんなに連続して押しても,一定量以上は出ないようになっている,

と説明を受けました。

 

麻酔が入っているので,当たり前なのですがだんだん痛くなくなってきます。

『本当に生まれるの??』と思うくらい。

分娩台に横になって,立ち会いの主人とおしゃべりしていたのですが,

だんだん本当に

『あれ?ボタン押してないのに痛くなってこない。陣痛はどこいったの??』

という状態に。

途中で陣痛が弱まってしまい,陣痛促進剤が追加されることになりました。

無痛分娩では結構あることのようなのですが,

ついでに初の促進剤体験もしてしまいました。

普通より急激に陣痛が進むためか,その痛いこと!!!

 

やっと赤ちゃんが出てくる,という時も,

痛くないので,いきむタイミングも,どう力を入れていいかもよくわかりません。

助産師さんの合図に合わせて,

なんとなくお腹に力を入れているかんじでした。

 

麻酔科医の先生は陣痛中,出産後と定期的に様子を見に来てくださるので,

振り返ってみると,

主人の次に長い間側にいてくれたのが麻酔医さんでした。

生まれたての赤ちゃんと私たちの写真まで撮って下さいました。

 

幸い,硬膜外麻酔の副作用と思われる症状が出ることもなく,

無事に出産を終えることができました。

 

費用は,通常の出産にプラス10万円でした。

決して安くはないですが,もし次の出産があるとしても,

もう普通分娩は怖くて選べないだろうなぁと思います。

だって痛いし…